河野大使着任ご挨拶
アルジェリアを一時離れておられる皆様、
そしてこのホームページを訪れていただいた皆様、
明けましておめでとうございます。2021年の新春に当たり、ご挨拶を申し上げます。
昨年(2020年)12月18日に駐アルジェリア大使として着任いたしました河野章(こうの あきら)と申します。
1984年に外務省に入り、これまで日本国外ではセネガルを皮切りに、クウェート(国連PKOミッション出向)、フランス、フィリピン、パキスタンに在勤経験があり、最近では昨年の9月までブリュッセルのEU代表部で勤務していました。
北アフリカを含むアフリカ大陸には仕事で何度も訪れたことがありますが、マグレブ地域での在勤は初めてとなります。しかしながらアフリカは、私の外交官としてのスタート地点でもあり、今回は久しぶりにアフリカに「里帰りする」という心持ちで赴任して参りました。日本大使として、アフリカ大陸最大の国であり、国連やAUなど国際場裏で大きな存在感を有するアルジェリアと日本との関係を一層進展させ、また共通の課題に取り組んでいけることをとても楽しみにしています。
アルジェ到着の日、空からアルジェリアを目にしたときに印象深かったのは、緑に覆われた大地でした。国土の大半が砂漠に覆われていますが、アルジェリアには炭化水素資源にとどまらない豊かさがあります。その豊かさをアルジェリアの人々自身がより実感できるようにするため、日本の技術や知見が役立つ余地がまだまだあるに違いないと確信しています。これまでの日本とアルジェリアの二国間関係の中でも、日本企業の活動は先駆的な役割を果たしてきました。2019年の政権交代を経て、アルジェリアが再生のための改革に取り組んでいく中で、二国間の経済関係が一層活発になるように、日本とアルジェリア双方の人々とともに環境整備に取り組んでいきたいと思います。
とは言え、引き続きCOVID-19が世界的に猛威を振るう中、今は皆様の健康と安全確保が最大の課題です。しばらくは我慢の時が続くかもしれません。アルジェリア政府も国内の感染状況を踏まえ随時対策を展開していますが、大使館としても領事メールやホームページを通じて、日本へ一時帰国中の方々を含め、在留邦人の皆様に対する正確な情報の提供を続けて参ります。
2021年が皆様にとって実り多い年となることをお祈り申し上げます。
駐アルジェリア日本国特命全権大使
河野 章