アルジェリア観光

令和4年5月10日
アルジェリアには7つのユネスコ世界遺産が登録されており、近年アルジェリア政府による観光促進が進められています。
アフリカ大陸第一位の面積を持つアルジェリアは、地中海沿岸、山岳地帯、砂漠地帯等、各地域の特徴を生かした観光に力を入れています。

※なお,現在は地域によって治安情勢上,外務省が「危険情報」(レベル1~レベル4)を発出し,安全対策の目安をお知らせしています。
 海外安全情報ホームページを渡航前に必ずご確認ください。


 

アルジェリアの世界文化遺産-地図


ユネスコ世界文化遺産

  •  ベン・ハンマド要塞
  •  ムザブの谷
  •  ジェミラ
  •  ティパザ
  •  ティムガッド
  •  アルジェのカスバ
 

ユネスコ世界複合遺産

 タッシリ・ナジェール



 

ベン・ハンマド要塞(1980年登録)

※現在,「レベル1:十分注意してください」が出ています。

 

ベン・ハンマド要塞

   位置:首都アルジェから南東へ約200km(ムシラ県)。

   概要:美しい山岳地帯の中にあるベン・ハンマド要塞は、1007年から1152年の間に栄えた
      ハンマド朝の最初の首都として築かれ、ムスリムの要塞都市として本来の姿が残されています。
      13通路と8列有する礼拝室のあるモスクは、アルジェリアで最も大きなモスクのうちの一つです。





写真提供:UNESCO

 

 

ムザブの谷(1982年登録)

※現在,「レベル1:十分注意してください」が出ています。
 

ムザブの谷

   位置:首都アルジェから南へ約450km(ガルダイア県)。

   概要:ムザブの谷は、サハラ砂漠の涸れ谷にある5つの街の建築群です。
      異端視された「イスラム清教徒」ムザブ人が、長い流浪の末、11世紀初めにガルダイアを中心とする
      5つの街を築き、定住しました。
      頑強な防護壁に守られた市街には、先端が王冠状の簡素なモスクや家屋が密集し、そのキュビズム的な
      建築造形とユニークな景観を誇る都市計画は、ル・コルビジェなど現代の多くの建築家を魅了しました。




写真提供:UNESCO

 

 

ジェミラ(1982年登録)

※現在,「レベル1:十分注意してください」が出ています。
 

ジェミラ

   位置:首都アルジェから東へ約300km(セティフ県)。

   概要:都市ジェミラは、1世紀にローマ人の手によって建設され、3世紀前半に全盛期を迎えました。
      216年にカラカラ帝を讃えてつくられた凱旋門をはじめ、神殿、劇場、共同浴場などのローマ帝国後期の
      壮大な遺跡が残っています。
      地名は、後にこの地に入ったアラブ人がアラビア語で「ジャミーラ」(美しい街)と名付けたことに
      由来しています。
 



写真提供:UNESCO

 

 

ティパザ(1982年登録)

※現在,「レベル1:十分注意してください」が出ています。
 

ティパザ

   位置:首都アルジェから西へ約70km(ティパザ県)。

   概要:地中海沿岸に位置するティパサは、かつてはカルタゴ交易の場であり、
      ローマに支配された後には,マウリタニア王国の戦略的拠点となりました。
      ここにはフェニキア人、ローマ帝国、旧キリスト教徒、ビザンチン帝国の遺跡の他、
      マウレタニア王家の墓などこの土地固有の建造物も存在しています。





写真提供:UNESCO

 

 

ティムガッド(1982年登録)

※現在,「レベル2:不要不急の渡航中止」が出ています。

 

ティムガッド

   位置:首都アルジェから南東へ約400km(バトナ県)。

   概要:ティムガッドは、AD100年頃、アルジェリア北東部の山嶺にローマの退役軍人の植民市として建設されました。
      旧市内中央にはT字型に交差する列柱道路が走り、上下水道も完備し、バシリカや元老院議員などを備えた
      フォルム、劇場、市場、商店街、図書館などが集中し、大小の浴場が散在しています。
      市門の一つはトラヤヌス帝凱旋門であり、ローマ植民市の標準的都市施設の完全なセットを示しています。
 




写真提供:UNESCO

 

 

アルジェのカスバ(1992年登録)

※現在,「レベル1:十分注意してください」が出ています。
 

アルジェのカスバ

   位置:首都アルジェ(アルジェ県)。

   概要:カスバは、イスラム教の街としては独特のつくりになっています。
      地中海に面した沿岸に位置しており、そこから見える島々では4世紀にはカルタゴ人が交易を行っていました。
      要塞や古いモスク、オスマン朝の宮殿が残っている他、人々のコミュニティに深く根付いた伝統的な都市構造を
      見ることができます。





写真提供:UNESCO

 

 

タッシリ・ナジェール(1982年登録)

※現在,「レベル3:渡航中止勧告」~「レベル4:退避勧告」が出ているため,この地域への渡航は止めてください。
 

タッシリ・ナジェール

   位置:首都アルジェから南東へ約1800km(イリジ県~タマンラセット県)。

   概要:サハラ砂漠中央部にある台地タッシリ・ナジェールには、数千万の先史時代の岩壁画遺跡が点在しています。
      女戦士の絵,馬などの動物の絵、狩猟の絵など様々な場面の絵が、高さ1.2m~3mのシェルター状の窪みの
      壁面に描かれています。
      地名は「水流の多い台地」の意味ですが、現在は砂漠化が進み、さらに近年の異常気象により、壁画面の
      変色などが進んでいます。




写真提供:UNESCO

 

 

各世界遺産の紹介文は,ユネスコ世界遺産センターのホームページを参考とさせていただきました。

ホームページ: http://whc.unesco.org/