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小川大使新年のご挨拶(2020年)


2020年の新年のご挨拶を申し上げます。

振り返れば昨年は2月の民衆デモの発生に始まり、12月の大統領選挙に終わった激動の年でした。20年続いたブーテフリカ大統領の5選立候補に反対し、全国で同時に発生した大規模な民衆デモは、その後同大統領の退陣、旧体制内の関係者の逮捕につながり、大統領選挙は2回にわたって延期されました。そして、最終的に12月12日に行われた選挙でテブン元首相が当選し、大統領に就任しました。この間、政治はもちろん、経済・社会等多くの分野において停滞が見られました。外交も例外ではなく、アルジェリアを訪問する外国要人も限られ、またアルジェリア政府要路が海外へ出張することも少なくなっていました。その中で、日本との関係では昨年8月横浜で行われたTICAD7に当時のベドゥイ首相以下が参加されたことが特記されます。

テブン大統領は政治改革を掲げ、国民との対話、憲法改正、国会選挙と順次懸案に取り組む考えです。民衆はなお旧体制退陣や拘束されているオピニオンリーダーやデモ関係者の釈放等を訴え、デモは続くと思われます。それでも、既に10か月になる民衆デモが基本的に平穏理に行われていることは注目すべきことです。アルジェリア国民の平和主義と寛容の精神には敬服すべきものがあります。アルジェリアの民主化はまだ道半ばです。山積する課題に対応するには時間がかかるでしょう。政権と民衆の間にはなお意見の相違はありますが、いずれ歩み寄りが見られるよう期待したいと思います。将来、2019年そして2020年はアルジェリアの良き未来に向けての大きな歴史的転換点だったと言えるように、微力ながら当館もアルジェリアの人々と共に寄り添っていきたいと思います。



2020年1月5日 記  小川和也 駐アルジェリア特命全権大使


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